愛媛県などの四国4県とJR四国などでつくる「四国の鉄道高速化検討準備会」は5日、四国への新幹線導入に向けて今月から基礎調査を始めると発表した。40年前に決まった基本計画路線の整備計画格上げを国に求め、実現を目指す。 四国の新幹線計画は大阪市から徳島、高松、松山市を経て大分市を結ぶ「四国新幹線」と、岡山市と高知市を結ぶ「四国横断新幹線」の2ルートがある。国は1973年に基本計画路線とし、地質調査を続けていたが、実現のめどが立っていないとして2007年度を最後に中止。計画はストップしていた。 新幹線導入をめぐっては、11年7月に高速道路料金割引や人口減少で利用者減にあえぐJR四国など鉄道の在り方を検討する「四国における鉄道ネットワークのあり方に関する懇談会」(座長・常盤百樹四国経済連合会長)が新幹線は必要との提言をまとめ、今月4日の四国知事会議では新幹線導入を4県連携施策に盛り込んだ。
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