愛媛CATV(愛媛県松山市)は4日、UQコミュニケーションズ(東京都)と高速無線通信サービス「WiMAX」の共用端末を開発したと発表した。UQ社サービスを併用すれば利用可能エリアが既存の松山市中心部に加え、県内主要都市など全国に広がる。端末は2013年度内供用予定で、当面は既存端末を利用して新サービスを提供する。 WiMAXは、外出先でもパソコンなどで高速インターネット接続できるサービス。地理的、経済的に光ケーブル回線敷設が難しい離島部などの通信改善策としても期待されている。愛媛CATVによると、全国サービスのUQ社に対し、愛媛CATVサービスは自治体単位で運用する「地域WiMAX」。両事業者の共用端末開発は国内初という。 地域WiMAXは08年に約40業者が免許取得したが、対応端末の少なさなどから全国的に伸び悩んでいる。愛媛CATVは現在、固定回線契約者への特典などとして提供。UQ社分の追加料金を支払うことで他地域でも使えるようになる。使い分けでUQ社との単独契約より通信費を抑えることも可能という。
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