聴覚障害への理解を深め、窓口での応対などに生かそうと、愛媛県伊予市は職員が手話の基礎を学ぶ研修を始めた。4日は、同市米湊の旧伊予市民会館で講習を開き、約20人が聴覚障害の特徴や身ぶりで伝える方法を学んだ。 福祉や教育など各部署の職員が参加し、9月中に県聴覚障害者協会の協力で計4回行う。市総務課は「手話を使う人が来庁したときに対応できる職員を増やしたい」としている。 講習では手話通訳士の上場ゆりさん(57)が、手話の歴史などを説明。言語習得前に失聴した人(ろう者)は手話を使うことが多く、中途失聴者(難聴者)は筆談が多いとし「それぞれに合ったコミュニケーション方法があるとまず知ってほしい」と呼び掛けた。
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