南海トラフ地震を想定した避難所生活を体験し防災に役立ててもらおうと、愛媛県松山市長師の中島小学校で2~4日の3日間、青少年防災キャンプが開かれており、同校児童や保護者、地域住民らが災害時の対応を学んだ。 県教育委員会主催。同校体育館で段ボールで仕切って宿泊し、缶詰などの非常食を食べて生活する。1991年、台風と満潮が重なって発生した高潮で防波堤が決壊し、家屋浸水などの被害が出た際の体験を住民から聞く講座などもあった。 3日は児童ら約80人が参加。松山西消防署員から重い荷物を少ない力で運ぶ際に役立つロープの結び方や毛布や竹で担架を作る方法などを習い、繰り返し練習していた。 家族5人で参加した中島小4年岡田栞那さん(10)は「毛布1枚の担架でお母さんを運べた」と驚いた様子。同6年沖野陽一君(11)は「段ボールを分け合って寝場所を作った。避難所生活は不便で、食事も家の方がおいしいけど、災害時は地域の人との協力が大事だとよく分かった」と話していた。
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