愛媛県大洲市長浜地区で5日、今季最大規模の肱川あらしが発生した。巨大な霧の塊は、川を流れ町を覆い、やがて朝日に染まって海へと吹き出していった。雄大な自然のショーを、地元の肱川あらし予報会と一緒に伊予灘の船から撮影した。 住民3人でつくる予報会は4日、天候などの条件を勘案し「間違いなく発生」とホームページで予想。5日朝はその通りに河口に濃い霧がゴーゴーと音を立てて流れ、川面や海から蒸気が上がった。 朝日が昇り始めると、予報会の浜田毅会長(57)と竹内真副会長(46)は「来たぞ来たぞ」。霧は一瞬オレンジ色に染まった後、真っ白く輝き、荒々しく青い海へ流れ出した。浜田会長は「大きいけれど周囲の風景もきれいに見える。いいあらしだ」と喜んだ。
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