愛媛県伊方町塩成にある道の駅「瀬戸農業公園」の売上金約198万円を着服した疑いがあるとして、運営する指定管理者で町の第三セクター「アグリ瀬戸」(三好賢治社長)が6月27日付で、同公園の50代の男性所長を懲戒解雇していたことが25日、三セクへの取材で分かった。 三セクによると、5月28日に2013年度決算書類を作成中、収支計算に売上額を水増しした改ざんが発覚。その後に金融機関の口座や金庫の現金を調べた結果、約198万円の不足が見つかった。 所長は収支の改ざんを認めたものの、同29日に連絡が取れなくなった。会計管理は08年4月から所長が1人で行っていたといい、三セクは「複数年にわたって口座の売上金を引き出し、事務所内の金庫に保管しているよう出納簿を書き換えて着服した」とみている。三セクは監査を年1回していたが、金庫内の現金はチェックしていなかった。所長の親族が全額弁済しており、告訴しない方針。
↧