一遍上人の生誕地として知られる愛媛県松山市道後湯月町の宝厳寺は23日、昨年8月の火災で焼失した本堂について一遍上人を模した躍動的な屋根や気軽に集える土間などを取り入れた再建計画を決めた。11月ごろに着工し、庫裏などと併せて2016年3月に完成予定。 総会に集まった約200の檀家(だんか)に総代らが説明し承認を得た。総事業費は1億5千万円で、檀家や県内企業から1億2千万円が集まった。 新しい本堂はヒノキを使った木造で、約160平方メートル。屋根は錣葺(しころぶき)を採用し、上人が広めた踊り念仏の躍動感を表現する。高齢者や若者が利用しやすいよう畳ではなく土間とした。
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