コンビニエンスストアと書店といった異業態でコラボした新店舗が愛媛県内に増えつつある。集客力向上や滞在時間増加による売り上げアップなどの相乗効果を期待した取り組みで、新規顧客掘り起こしへ試行錯誤している。 コンビニ最大手のセブン―イレブン・ジャパン(東京)と連携するのは明屋書店(松山市)。3月、松山市北井門2丁目の石井店を一部改装し、コンビニ併設店とした。来店頻度と滞在時間の増加が狙いで、双方の利用客が共用できる飲食コーナーも設けている。 明屋書店によると、書店の売り場面積は約2割狭くなったが、3~7月の書籍売り上げは前年同期を維持。これまで少なかった学生の来店が約70%も伸び、関連して学習参考書の売り上げは9%、児童書は25%増えた。セブン社も「書店帰りの家族連れの来店が多く、ファミリー層の割合は他店舗より高い」という。
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