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カワラヨモギ産地化へ 県が八幡浜で試験栽培

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 全国有数のかんきつ産地である愛媛県八幡浜市で、果実の腐敗を抑制する効果がある薬用植物カワラヨモギの試験栽培が行われている。カワラヨモギは化粧品や漢方薬の原料としても注目されており、県は産地化に向けて取り組んでいる。 カワラヨモギはキク科の多年草で、実に含まれるカピリンと呼ばれる成分に腐敗抑制効果がある。県と阪本薬品工業(大阪市)が開発した抽出液を果実の表面に塗るとカビ発生を抑えて長期保存が可能。収穫期が3~4月の清見に活用し、県産かんきつの出荷時期延長につなげている。 抽出剤を製造販売する阪本薬品によると、取引のあるカワラヨモギ産地は西日本に4カ所ある。近年は化粧品の抗菌剤としての需要が高まっており、新たな産地の確保を模索している。 八幡浜市では、耕作放棄地だった同市布喜川の段々畑3アールで4月に種まきし、栽培を開始。産地適性や生産性などを検証している。

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