今治道路建設に伴う発掘調査の成果を紹介する「経田遺跡 平形銅剣が埋納されたムラ」がこのほど、県埋蔵文化財センター(愛媛県松山市衣山4丁目)で始まった。3月20日まで、無料。 経田遺跡(今治市朝倉下)は2005~08年に本調査が行われ、今年3月に調査報告書が刊行された。同センター1階展示室に、出土した土器など約120点を展示。弥生時代中期(約2000年前)、古代(約1350~1100年前)、中世(約850~400年前)の3時代に分け、説明している。 弥生中期の集落内の柱穴から、国内で初めて刃先を下にした状態で埋納された平形銅剣が発見された。その後の調査で、薄く、刃先にやや広がりが見られることから、「II式(古段階)」と判明。道前平野では前段階のI式、松山平野では次段階のII式(新段階)が出土しており、中間地点である今治の銅剣文化を考える上で貴重な資料という。
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