ご当地グルメ「ちゃんぽん」で港町を元気に―。愛媛県八幡浜市は19日、ちゃんぽんを地域資源に位置づける「八幡浜ちゃんぽん振興条例」を制定した。行政や市民らが協力して郷土食を受け継ぎ、広くアピールすることで市を盛り上げたい考えだ。 八幡浜の「八」にちなみ全8条で構成し、ちゃんぽんの普及を通して郷土への愛着や市の知名度向上を図ることが目的。2005年に旧八幡浜市と旧保内町が合併した3月28日を、両自治体が「ちゃんぽんした日」(理事者)として、市のちゃんぽん記念日に定めた。 条例案は、制定を要請した八幡浜商工会議所青年部や市議会、ちゃんぽん提供店の意見を踏まえて、市が作成。出席した理事者と市議の全員が色とりどりの「八幡浜ちゃんぽんポロシャツ」を着用した19日の本会議で提案し、全会一致で可決された。 八幡浜ちゃんぽんは、鶏がらや魚介類でだしをとったあっさり味のスープが特徴で、具材には特産のじゃこ天やかまぼこ、野菜を用いる。現在、市内の約50店が提供している。
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