正岡子規(1867~1902年)の命日「糸瓜(へちま)忌」の19日、愛媛県松山市内で墓前祭や追悼の集いなどがあり、松山が生んだ偉大な俳人をしのんだ。 子規の顕彰活動を続ける「松山子規会」は、末広町の正宗寺で墓前祭と法要を行い、会員ら約50人が出席。子規埋髪塔前で読経後、「小日本覆刻版や子規祀(まつ)る」など献詠3句が読み上げられた。本堂であった法要では、子規の絶筆3句を朗詠し、子規のいとこ平松丑雄さん(88)と井手康夫会長が焼香した。 法要後の例会では、同会理事で市立子規記念博物館の竹田美喜館長が「子規を支えた観山の遺徳―大原観山『蕉鹿窩(しょうろくか)遺稿』より」と題し講演した。
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