愛媛県は18日、土地取引価格の指標となる2014年度の地価調査結果を発表した。林地を除く全用途平均価格は22年連続で下落し、地価の動向を示す変動率は3.1%減。前年度から0.2ポイント縮小したものの、県全体では下げ止まらなかった。 県は「景気の持ち直しは見られるが、人口減少や少子高齢化、過疎化の構造的な背景がある」と分析する。 7月現在の基準地418地点を調査。前年度から8地点を選定替えし、8地点を削減した。 住宅地は18年連続の下落で、変動率は3.1%減。商業地は23年連続で下落し、変動率は3.3%減。ともに下落幅は前年度比0.2ポイント縮小した。 1平方メートル当たりの平均価格は全用途5万2千円、住宅地3万8500円、商業地9万8千円。 地価が前年度と同額の横ばい地点は住宅地と商業地で2カ所増え計5カ所。工業地も1カ所加わった。 用途別の最高額は、住宅地が松山市持田町4丁目の18万6千円で26年連続。商業地は松山市大街道2丁目の72万3千円で21年連続のトップだった。
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