南海トラフ大地震が発生した場合の対応を学んでもらおうと、愛媛県宇和島市蔣淵(こもぶち)の公民館と小学校が17日、「DIG(ディグ)」と呼ばれる災害図上訓練を蔣淵公民館で行った。参加した住民約40人は、身近な場所に潜む危険箇所を確認し合った。 DIGは、大規模災害の発生を想定し、危険が予測される地帯や事態を地図に書き込む訓練。避難経路・場所、準備の徹底などを参加者の間で共有する。 蔣淵地区では、学校、家庭、地域の連携を深めるため、公民館と蔣淵小が子どもの健康や安全を話し合う「学校保健委員会」の初回に合わせ実施した。 消防科学総合センター防災図上訓練指導員の毛利泰明さん(59)=鬼北町=を講師に招き、保護者や自治会長、消防団員らが7グループに分かれ体験。透明のシートをかぶせた地図にフェルトペンで道路や河川の情報を書き込み、通学路などの危険箇所にシールを貼り付け、地域の強みや弱点を把握した。完成した地図は各自治会で改良を加え、ハザードマップとして役立てる。
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