愛媛県松山市の済美高校は13日、2日に死去した野球部の上甲正典監督の後任に同校の乗松征記教諭(47)、新部長に末広久行副校長(65)が就任したと発表した。 乗松教諭は松山市出身。1984年、松山商野球部の主将として春夏連続で甲子園大会に出場し、夏はベスト8入り。済美高女子ソフトボール部の監督を約20年間務め、インターハイに6回導いた。高校野球の指導経験はない。 乗松教諭は会見で「命を削って高校野球の指導にまい進された上甲監督の後任ということで非常に不安もある。済美の名前を全国に広め、多くの選手が上甲監督を慕って集まり、卒業していった。その伝統を継承できれば」と話し、選手に関しては「心のケアから始め、ひたむきに白球を追えるような状態に戻して元気なチームにしたい」と抱負を語った。 済美高野球部は悪質な部内いじめがあったとして9日、日本学生野球協会から8月9日から1年間の対外試合禁止の処分を受けている。
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