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長雨と日照不足、ミカン・コメ打撃 宇和島圏域

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 今夏の長雨や日照不足のため、愛媛県宇和島圏域の極早生(わせ)ミカンと早場米に影響が出ている。早場米の集荷率は前年の5割にとどまり、出荷目前の極早生ミカンは糖度、酸味ともに低い状態。9月に入り天候が安定しており、関係者らは生育の回復に期待を寄せている。 気象庁によると、宇和島市の今年8月の降水量は522ミリで、平年(176.2ミリ)の約3倍、日照時間は110.5時間で平年(224.7時間)の半分以下だった。 JAえひめ南(宇和島市)管内の早場米の刈り取りは、田がぬかるみ機材が使えず、1週間から10日遅れた。JA全農えひめが早期価格買い取り期間を8月26日から3日間延長したが、8月末時点の集荷率は前年の5割。「もち米のような白さも出て等級審査に響き、農家のダメージは大きい」と話す。 宇和島市三間町音地のコメ農家渡辺吉男さん(68)は、例年なら8月中に終えるコシヒカリを今も収穫している。「こんな遅い収穫は初めて。稲作にとって8月は最悪の条件だった」と振り返る。

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