県生活習慣病予防協議会(会長・大野尚文県医師会常任理事、32人)が11日夜、愛媛県庁であった。2013年度の県内20市町のがん検診受診率は、横ばいだった大腸がん以外のがん種別で低下。乳がんの23.9%が最高で、県が目指す50%に届かなかった。 県は「早期発見、早期治療ががん対策には大切。恐れず、まずは受診してほしい」と呼び掛け。上向かない受診率について「継続的な受診に結び付いておらず定期的な受診が必要」と強調した。 受診率向上への取り組みでは、松山市が14年度から無料化した特定健診とともに、がん検診を勧めていると説明。大洲市は愛媛大や国立がん研究センターと協力し、生活習慣とがんとの相関を調査する研究を進めていると紹介した。 出席者からは「受診率の向上には個別に電話し、呼び掛けていくしかないのでは」といった声が出た。がん種別ごとの部会での意見交換もあった。
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