全国の高校生が独創性あふれる衣装デザインを競う「第14回ファッション甲子園」がこのほど、青森県弘前市であり、愛媛県の今治工業高校3年矢野達也君(17)と片山貴之君(18)の「絵画を着る」をテーマにした作品が第4位の審査員特別賞に選ばれた。四国の高校の入賞は初めて。 2人は繊維デザイン科専攻で、制作した衣装はメーンの上着のほか、ズボン、ベレー帽など。20世紀美術の巨匠シャガールの奇想天外な発想に憧れる矢野君がデザイン画を担当し、片山君が縫製や染色作業に協力した。 縦約115センチ、横約160センチの綿帆布2枚を縫い合わせた上着は、クラスメートを想像上の生き物などに例えたデザイン。シャガールの筆致や色彩を研究し染め上げた。「染料で絵の具のような色合いを出すのに苦労した」と2人。夏休みを返上し、全体のバランスと輪郭にこだわり何度も作り直したという。
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