愛媛県八幡浜市は8日の市議会本会議で、四国電力伊方原発(伊方町)の放射能漏えい事故に備え、甲状腺被ばくを抑える安定ヨウ素剤を「当市でも事前配布することが必要ではないかと考えている」として、県と協議する方針を明らかにした。 遠藤素子氏(共産)の一般質問への答弁。 安定ヨウ素剤の事前配布は、東京電力福島第1原発事故後に改定された国の原子力災害対策指針で原発5キロ圏内を対象地域にしている。 しかし八幡浜市は最も近い地点では約7キロと伊方原発に隣接しており、市担当者は「(天災が同時に起こる)複合災害などの緊急時にヨウ素剤の配布、服用がスムーズにできるか懸念もある」と答弁した。
↧