愛媛が生産量日本一の河内晩かんの果皮に含まれる機能性成分が認知症予防に有効として、県は河内晩かんを使った果汁飲料の研究開発に取り組む。5日発表した9月補正予算案に開発事業費861万円を計上した。県によると、河内晩かんの果皮には脳神経を保護する働きや抗炎症作用があるとされる機能性成分「オーラプテン」が多く含まれる。消費者の健康志向が高まる中、特産品を活用した機能性食品を開発し、経済活性化につなげたい考え。 事業は2016年度までの3年間で、果皮へのオーラプテン含有量を高める栽培技術や有効成分の抽出方法を研究するほか、日常生活で摂取しやすい果汁飲料の開発を進める。県みかん研究所や県食品産業技術センター、果皮の効果について研究を進めている松山大などと連携する。
↧