四国電力は3日、伊方原発(愛媛県伊方町)の半径20キロ圏内で、再稼働に向けた国の審査が進む伊方3号機の安全対策などを住民に説明する戸別訪問を始めた。10月上旬までに、伊方町と八幡浜市の全域、大洲、西予両市の一部の計約2万9000世帯を回る。 原発に対する不安軽減や、地元との意見交換を目的に毎年実施している。5キロ圏内に入る伊方町二見では四電社員が2人一組で家々を訪問。パンフレットを手に伊方3号機の地震・津波対策や原子力規制委員会の審査状況を説明し、再稼働に理解を求めた。 訪問を受けた農業成本一さん(69)、喜代恵さん(66)夫妻は「事故時にきちんと避難できるか心配だが、地域経済を考えると再稼働は必要。四電の対策を信じるしかない」と話していた。
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