愛媛県八幡浜市は1日、同市沖新田に水産物加工施設「シーフードセンター八幡浜」を開設した。隣接する市営魚市場や市内の漁港に水揚げされる未利用・低価格魚を加工し、付加価値を付けることで漁業者の所得向上を図る。 施設には魚の骨や頭を丸ごとすりつぶす機器や、ハモの骨切り機など17種類の機械を整備した。皮や内蔵など利用されない部位や、アイゴ、小型タチウオといった価格の低い魚が対象。経営改善への支援策として八幡浜漁協に貸与し、当面は試作品の開発に取り組む。 市が2012年に設置した有識者の検討委員会で、施設内容などの協議を進めてきた。施設は、鉄骨平屋で約400平方メートル。事業費は約2億1000万円で、国の交付金を活用した。
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