阪神淡路大震災と東日本大震災で災害医療に携わった兵庫県医師会の川島龍一会長が31日、愛媛県松山市三番町4丁目の愛媛県医師会館で講演し、医療情報ネットワークの構築や被災現場の医療の在り方について提言した。 川島会長は神戸市東灘区で阪神淡路大震災に被災。交通、通信インフラがダメージを受け「医師会員さえも安否確認が難しく、しばらく被災状況が分からなかった」と振り返り、現場や医療機関でのけが人の数などの医療情報を共有する情報網整備の必要性を訴えた。 被災現場の医療体制は、継続的な医療を必要とする慢性疾患患者のために「非被災地域からの応援チームに現場を任すなどして、かかりつけ医の診療をできるだけ早く再開してほしい」と述べた。
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