自民党県連は20日、11月が任期満了の愛媛県の松山市長選を自主投票とする方針を決めた。党松山支連は新人の滝本徹氏を、党北条支部は現職の野志克仁氏をそれぞれ推薦し、県連内や支持者に困惑が広がっており、中立の立場を強調した形だ。 市町長選に関し自民県連が自主投票を確認するのは異例。 20日は県議会議事堂で所属県議による議員総会を開き、個々の判断と責任に委ねるとの執行部報告を全会一致で了承。岡田志朗幹事長代行は取材に「各県議や国会議員が今後活動する上でも、県連の考えを早い時期に知っていただきたいと考えた」と説明した。 前回2010年の松山市長選は、自民県議が出馬したことから県連推薦だった。 県連推薦は地域支部の上申を受け、支部がある選挙区の全県議が賛成する手順。岡田氏は「市町長選での県連推薦は通常ない。今回は松山支連と北条支部で方針が分かれ、推薦依頼があるとは現実的に考えられない」との認識を示した。
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