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名調子で練り歩く 魚島で「テンテコ踊り」

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 愛媛県上島町魚島の伝統行事「テンテコ踊り」が15日、同町魚島1番耕地の篠塚漁港であった。顔をおしろいで塗った島民や帰省した人たち約50人がかねや太鼓に合わせて練り歩き、燧灘のほぼ中央に浮かぶ小さな島に「テンテコ、テンテコ、テンテンヤー」のはやしが響いた。 テンテコ踊りは、南北朝時代に魚島に逃れてきた武将篠塚伊賀守重広が、再起を期し軍事訓練をしていた様子を伝えるといわれる。 昭和40年代ごろまでは紙で作った甲冑(かっちゅう)を身に着けていたが、今はカラフルな衣装を着るなど仮装行列の意味合いが強くなっている。 島民らが東西2組に分かれて対峙(たいじ)し、鬼面をかぶった2人のダイバンを先頭にゆっくりと練る。太鼓持ちが「テンテコ、テンテコ、テンテンヤー」とはやすと、踊り手は「ヤーコリャサー、コリャサー」と応じ、刀を振りかざして左右に跳びはねた。

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