第96回全国高校野球選手権大会に初出場し、14日に山形中央高校と熱戦を繰り広げた小松高校(愛媛県西条市小松町新屋敷)野球部が15日夕、同校に帰ってきた。初勝利はならなかったものの地元を盛り上げた若者たちを、保護者や野球部OBら約80人が温かい拍手で出迎えた。 午後6時ごろに野球部を乗せたバスが到着し、選手が降りてくると、待っていた保護者らから拍手がわき起こった。山田里美校長は「高校にとっても新しい一歩。本当にきらきら輝く、忘れられない夏で、みんなに感謝している」と出迎えた。 選手は移動の疲れも見せずに背筋を伸ばして並び、日野文斗主将が「いろんな迷惑をかけ、支えてくださりありがとうございました。後輩たちに甲子園での1勝を託して頑張ってもらいたい」とあいさつ。宇佐美秀文監督は目頭を押さえつつ、「監督の力不足で最後の一押しができなかった。来年は悔しさを糧に、一段と勝てるチームをつくって頑張りたい」と話し、保護者らから「お疲れさん」との声と拍手が響いた。 2年生右腕の松井智也選手は「3年生に連れていってもらい、いい経験をした。次は甲子園1勝を目指して戦いたい」と意気込んだ。
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