台風11号などの長雨による日照不足で野菜の出荷量が減り、市場価格が上昇している。愛媛県内のスーパーでも販売価格への転嫁を余儀なくされ、家計と台所を預かる主婦らは困り顔だ。天候不順による品質低下も生じ、農家の利益には結び付いていない。 松山市中央卸売市場(松山市久万ノ台)に入る卸売業者「松山青果」の説明では、キュウリの値上がりが顕著。県内で今月上旬に続いた曇天、強風の影響で入荷が減り、前年同期に比べ価格が約1・5倍になっている。 松山地方気象台によると、8月は12日までの日照時間が県内全域で平年の2~3割程度にとどまった。降水量は西条など4地点で8月の観測史上最高を既に更新。今後10日間程度は曇りや雨の日が多いと予想する。
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