愛媛県内20市町が管理する約9000の橋のうち、建設後50年を経過する橋が現在の約3割から、10年後に約5割、20年後に約7割へと急激に増加することが9日、分かった。橋は建設後50年が老朽化の目安とされており今後、維持・管理の重要性が高まることが浮き彫りになった形だ。 県内でも高度経済成長期に集中的に整備されたためで、県は「放置しておくと老朽化が進み、橋が落ちたり、通行規制が必要になったりする危険性が生じる。今から定期的に点検し、適正な管理に取り組む」とする。 県道路維持課によると、県内の市町が管理する橋は9086橋ある。このうち現時点で50年以上を経過するのは2887橋。全体の32%だが、10年後は51%に当たる4644橋で過半数となる。さらに20年後は6656橋で73%まで急増する。 またトンネル(箱形の四角いボックスカルバート形式を除く)は市町が管理するものが56本。このうち50年を経過しているのは27本あり、既に全体の48%と半数に迫る。10年後は55%、20年後は63%に上る見通しだ。
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