愛媛県内有数のブドウ産地・西予市宇和地域で、収穫作業が本格化している。7日にオープン予定の観光ブドウ園では5日、招待された地元の園児が一足先にもぎたての季節の味覚を満喫した。 JA東宇和によると、宇和地域は標高約200メートルに位置し昼夜の気温差が大きく、ブドウの生育に適しており、約50戸が計約25ヘクタールで栽培。今年は春先の気温が低く生育が遅れ気味だが品質は十分という。管内全体で20~30品種約500トンの収穫を見込み、9月末ごろまで県内を中心に出荷される。 宇和町下川の観光ブドウ園では5日、下宇和保育園の年長園児9人がブドウ狩りを体験。丸々と実った房をはさみで切り取って頰張ると、「甘い」「おいしい」と笑みがこぼれた。約80アールの園内にはデラウエアやブラックオリンピアなど13品種が栽培されており、経営する三好武夫さん(69)は「糖度が20度以上あり玉太りもいい」と胸を張った。
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