愛媛県西条市石鎚地区に伝わる製法を基に手作りしている発酵茶「天狗(てんぐ)黒茶」の製造が最盛期を迎え、県内唯一の産地西条市で農家や障害者らが作業に汗を流している。市内の道の駅小松オアシス(小松町新屋敷)や障害者事業所ピース(氷見)などで、近く売り出す予定。 黒茶は中世ごろから作られているとされ、独特の酸味と香りが特徴。製造量の減少を知った地元女性グループ「さつき会」が1997年に生産者から製法を学び、商品化した。近年はピースの利用者らと共同で作っていたが、今年からは分かれて製造している。 ピースの利用者や農家ら約20人でつくるグループは6月下旬から、さつき会前代表の近藤真子さん(80)の指導を受けながら作業。7月25日は、14人がJA東予園芸あんぽ柿加工施設(丹原町田野上方)で、発酵を終えた茶葉をござの上に広げて天日干しした。
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