日本肝臓学会(東京)主催の肝がん撲滅市民公開講座が27日、愛媛県松山市のホテルであり、愛媛大医学部の医師や栄養士ら5人が講演し、市民ら約180人が肝がんの予防法や進化した治療法を学んだ。 愛媛大医学部付属病院栄養部の利光久美子部長は、外食では肝臓に必要なビタミン類や食物繊維が不足しがちだと指摘し「良質なタンパク質が取れる肉や魚、卵のメーン料理と野菜2品を組み合わせて」と栄養バランスの大切さを説いた。野菜は発がん抑制効果もあるとし「肝臓を守ることは全身を守ることにつながる」と語った。 消化器・内分泌・代謝内科の三宅映己助教は「生活習慣病の一つである非アルコール性脂肪性肝疾患の一部は、肝硬変や肝不全、肝がんにつながる」と説明。脂肪肝の治療には「食事と運動による適正体重の維持が最も重要」と述べた。
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