愛媛県八幡浜市で社会事業家、文化人として活躍した村田吉右衛門(1889~1964年)の没後50年を記念した展示会(実行委員会主催)が8日、同市本町の市民図書館で始まり、自筆の書や収集した芸術作品など約100点が並んでいる。入場無料。20日まで。 村田吉右衛門は内子町出身で、八幡浜で初となるボーイスカウト「八幡浜第一少年団」を25年に結成した。障害者福祉の増進に努める一方、地域の歌人や書家の人物伝を手がけ、西宇和史談会(現・八幡浜史談会)を創立するなど、地域の郷土史研究の礎を築いたことでも知られる。 会場には、伊達政宗の掛け軸(写し)から学生時代の本人の成績表までさまざまな資料を展示。実行委の宇都宮泰然さん(70)は「八幡浜の近代文化の全ては村田氏から起こったと言っても過言ではない。文化や社会事業など多分野における偉業を広く知ってほしい」と話している。
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