農作物の工場栽培に関する先端技術を検討するセミナーが30日、愛媛大農学部(愛媛県松山市樽味3丁目)であり、愛媛大と千葉大の研究者4人が生産性を向上させる最新の取り組みについて講演した。 日本施設園芸協会が主催し、愛媛大植物工場研究センターが事務局を務めた。県内外から農業関連の官民技術者や研究者、農業従事者ら約70人が集まり研究成果を共有した。 同センターの高山弘太郎准教授は、多方向からの撮影と計測によって、自動的にトマトに養液を補給するシステムを紹介し、「水分を管理して糖度の高いトマトを作ることができる」と述べた。 今後の植物工場の展望をテーマにした討論では、千葉大大学院園芸学研究科の後藤英司教授が、野菜の生産量増加などにとどまらず「遺伝子組み換え農作物を使った医薬品用の成分の増産なども出てくるのではないか」と期待した。
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