湿地植物が群生している愛媛県今治市孫兵衛作の蛇越池で22日、今治南高校の生徒ら約20人がサギソウの苗約700株を植え、希少植物の成長を願った。 サギソウはラン科の多年草で、県レッドデータブックの絶滅危惧IB類。7~8月にシラサギが翼を広げたような白いかれんな花を咲かせる。 定植は市教育委員会が約20年前から毎年実施。苗は、同校の園芸クリエイト科の生徒が蛇越池で採った種を発芽させて育てた。 参加者は雨の中、スコップで穴を掘り、約15センチに伸びた苗を丁寧に植えていった。2年の豊島里花さん(17)は「雨でぬかるんでいたので、植えづらかった。苗が順調に育ち、きれいな花を咲かせてほしい」と話した。
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