子育て世代のニーズに応えるタクシーのサービスが県内で広がりをみせている。運転手が妊婦への配慮や緊急時の対応を研修で学んでいる事業所があるほか、子ども1人での乗車も可能にするなど、さまざまな取り組みが進んでいる。 松山第一交通(愛媛県松山市)は10日、陣痛時でも安心して利用できるサービス「ママサポートタクシー」を始める。出産を控えた女性から「病院までタクシーを利用したいが、破水や出血で汚さないか不安」と相談を受けたのがきっかけだった。 運転手30人が助産師から妊婦の心理状況や緊急時の対応方法について研修を受け、バスタオルや防水シートを車に常備。利用者は事前に登録することで、通常料金で道案内することなく目的地まで行ける。混雑時も優先して配車してもらえ、後払いも可能にした。
↧