全国農業協同組合中央会(JA全中)を頂点とする中央会制度を新たな制度に移行するなどとした農協改革の自民党案が提示された9日、愛媛県内の農協や農家からは「性急すぎる」と不安や反発の声が聞かれた。「極端に言うと農協をつぶしにきている。企業の農業参入の一手に集中しているように感じる」。JA西条(西条市)の加藤尚代表理事組合長は、政府の規制改革会議で浮上した農協改革に危機感をあらわにする。 改革には地域農協の自立を促す狙いもあるとされるが、「現段階でも縛られずに単協が地域の特性を生かして工夫してできている」とし、「『今からどうなるのか』という農家の不安の方が大きいのでは」と語った。
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