昨秋、米財団の「危機遺産」に選定された愛媛県大洲市菅田町大竹の少彦名(すくなひこな)神社参籠殿(さんろうでん)の本格修復作業が4日、始まった。腐食した柱のほか、穴が開いた屋根や床、ゆがんだ壁を取り換える。10月までに終了する方針。 工費はすべて寄付でまかなう計画だが、約1千万円不足しており、修復実行委員会は協力を呼び掛けている。 4日は関係者15人が現場を訪れ、窓ガラスの取り外し作業をした。現場の監理を務める建築士の二宮一平さん(35)は「長引けば予算がかさむので、短期間で終わらせなければいけない」と話した。寄付の問い合わせは実行委=電話0893(23)3731。
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