田植えを終えたばかりの水田を竹灯籠でライトアップするイベントが24日夜、愛媛県久万高原町の上畑野川地区であり、のどかな山里が柔らかな炎の光に包まれた。 身近な景観を見直すきっかけにしようと、「畑野川の里づくりグループ」が初めて開催した。 地元の竹で作った灯籠約1200個を田んぼの周りに並べ、夕方から数十人の住民が1本ずつろうそくを入れて火を付けた。薄暗くなるにつれ、灯籠のほのかな明かりが棚田を照らし、幻想的なムードが広がった。訪れた人たちは「こんなにきれいにできるんやね」と感心した様子で見入っていた。 グループの藤目節夫事務局長は「景観を彩ることで、周囲からも地域に目を向けてもらえる。自分の住む場所の美しさの再確認につなげてもらえれば」と話していた。
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