愛媛大農学部と連携し忽那諸島のイノシシ生息状況を調べている愛媛県松山市は27日、同市中島大浦の市中島総合文化センターで報告会を開き、2013年度に有害鳥獣捕獲許可を受け中島地域で捕獲されたイノシシが、前年度の2倍以上となる483匹と大幅に増えたことを明らかにした。 市農林水産課によると、有害鳥獣捕獲許可を受け中島地域で捕獲したイノシシは11年度に140匹、12年度は225匹だった。捕獲数が大幅に増えた背景にはイノシシを捕獲しようとする住民の増加や、研修での捕獲技術向上を挙げ「生息数についてはっきりしたことはいえないが、近年増加傾向だと推測される」とした。 市と愛媛大の調査では、有人9島で聞き取りし、7島計二十数カ所に動物の動きを感知し自動撮影するカメラを設置。中島本島の雌1匹に電波発信機を取り付け、活動範囲を把握した。
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