昔遊びのけん玉を通して、子どもに集中力やリズム感を身に付けてもらい、仲間と一緒に上達する喜びも味わってもらえれば―。愛媛県西予市三瓶町朝立の三瓶小学校では、全校児童272人が「マイけん玉だま」を持って、日々新技の習得に挑戦している。15日には4月に4校が統合した新三瓶小となって初めての「けん玉集会」を開き、上手な児童が下級生らにこつを伝えた。 けん玉を手にした児童が一斉に「玉」を浮かせ「皿」で受けると、「コツン、コツン」「カツン、カツン」と木と木がぶつかる小さな音が体育館中に広がった。大皿と中皿に、玉をリズムよく交互に乗せる技「もしかめ」に挑む子どもたち。連続して1分間続けられる上級生も多かった。「玉が落ちてくるときに膝を曲げる」などのアドバイスを受け、下級生は悪戦苦闘しながらも楽しんでいた。
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