愛媛県宇和島市陸地部と沖合の九島を結ぶ「九島大橋」の橋脚据え付け工事が15日、宇和海海上であり、巨大クレーン船による大規模作業を島民らが見守った。 同橋は、離島の利便性向上や行政サービスの格差解消を目的に同市坂下津―蛤間を全長468メートルで結ぶ。総事業費は約85億円。2013年6月に本格着工、16年3月の完成を目指している。 施工を担当する清水建設・浅田組共同企業体によると、橋脚は通常、鋼製板などで建設場所の周囲を仕切り排水後に工事着手するが、同橋では現場の水深が30メートルと深く多額のコストなどが必要となるため、陸上で製作した橋脚(高さ32メートル、重量約3300トン)を運び、据え付ける工法を採用した。
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