Quantcast
Channel: 愛媛新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 34024

「迷惑かけては」 かいよう病でキウイ伐採の農家

$
0
0
 国内では報告例のなかった種類のキウイフルーツかいよう病が発生している愛媛県西条、今治両市の園地の木の伐採を、県東予地方局やJA東予園芸などが急いでいる。作業開始から8日で6日目。先の見えない不安を抱えながら、被害拡大防止へ関係者の奮闘は続く。 午前8時。西条市内の伐採予定の園地には、既に白い防護服を着た県職員らが集まっていた。総勢約20人。この日はJA東予園芸や市の職員ら約20人も市内の別の園地で作業するという。強い日差しが照りつける。 所有者の男性は2006年、果肉が緑色のヘイワードの木にゴールドキウイを接ぎ木。県農産園芸課によると、接ぎ木した場合は実がなるまでに2年、収量が安定するまでに4~5年かかる。かいよう病の発生は接ぎ木をしたキウイが成木になり、本格的に収穫できると思っていた矢先のことだった。果実は食べても安全だが、発病した木を残せば被害拡大は免れない。 「何年もわが子のように手塩にかけて育ててきた木を切るのはつらいが、周辺農家に迷惑をかけないためにはやむを得ない」と男性は肩を落とした。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 34024

Trending Articles