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事故で悲しむ人増やさないで 作文で訴え

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 「事故に遭えば、自分だけではなく周りの人や加害者もつらい思いを背負っていく。具体的に自分の行動を見直してほしい」―。姉と同僚を交通事故で亡くした愛媛県警白バイ隊員の寿川晃さん(39)を父に持つ松山市の三津浜中3年葵衣さん(14)が、県交通安全協会のまとめた作文集で呼び掛けている。 作文集は、協会が昨年7~9月に県内小中学生から募集。12月に応募計1394点から優秀25作を選んで一冊にまとめた。 葵衣さんは作文の冒頭で「みなさんは交通安全について真剣に考えたことがありますか」と問い掛け、小さいころ、夕暮れ時に母からお使いを頼まれ、弟と出掛けたのを知った父が、母を「すごいけんまくで」怒ったエピソードを紹介した。 父を避けるようになったが、数年後、晃さんが姉を事故で亡くしていたことを母から教わり、父の真意を理解。以降は、自ら事故防止に真剣に向き合い、乗車前の自転車の点検や友人への声掛けなどを積極的に行っているとつづり、「一人一人が真剣に考え取り組めば、悲しむ人が減る」と訴えている。 作文集は、県内の小中学校などに配布しているほか、協会ホームページ(HP)でも閲覧できる。

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