愛媛県伊予市下吾川の伊予農業高校生活科学科の生徒７人が松山市の伝統工芸品・伊予絣（かすり）を使い、坊っちゃん劇場（東温市見奈良）のミュージカルで使う舞台衣装を手作りし、２７日、劇場で贈呈式があった。 同校では２０１１年に約６０年前の伊予絣が見つかり、１２年から伊予絣を用いた服や小物作りに取り組んでいる。多くの人に魅力を伝えようと、同劇場の第９作「道後湯の里」の衣装制作を提案し、１１日の開幕に合わせ、浴衣４着を完成させた。浴衣は町民が道後温泉本館改築に反対するシーンなどで着用している。 贈呈式では生徒２人が終演後の舞台に上がり、主人公・伊佐庭如矢（いさにわ・ゆきや）役の西村仁さんらに目録を手渡した。保坂きなりさん（１７）は「浴衣は手縫いの量が多く、制作が大変だったが、役者が着用した姿を見るとうれしかった」と笑顔を見せた。
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