愛媛県伊方町の養豚場で見つかった「豚流行性下痢(PED)」の疑いのある豚について県は4日、精密検査でPEDと確定したと発表した。県内でのPED感染は初めて。新たに西予市野村町の1カ所でも4日、感染した疑いのある豚が見つかった。 県畜産課によると伊方町の養豚場では3月31日以降、子豚132頭が死んだ。2日に約700頭が発症していたが、4日は約300頭に減少しており、同所での感染は終息傾向にあるとみている。 西予市の養豚場は3日夕、子豚約200頭に下痢の症状が出て2頭が死んだと県に報告。県の検査で4日、PEDの疑いがあると分かった。確定診断の結果は8日ごろ出る見込み。伊方町での感染事例との関連についても、両農家から聞き取り調査している。 感染確定を受け、同課は養豚関係者を集めた防疫対策会議を10日に松山市堀之内の県立図書館で開くことを決定。指導的立場の業界団体関係者約30人に対し、消毒方法を詳細説明する。 PEDは子豚が感染すると脱水症状のため高確率で死ぬが、人には感染しない。昨年10月から全国で感染が広がっており、愛媛が19県目。
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