愛媛県大洲市の観光渡し船「臥龍(がりゅう)の渡し」が6日から始まるのを前に、試験乗船のセレモニーが4日、同市柚木の如法寺河原であった。児童を乗せた屋形船は、臥龍山荘を望む肱川の青々としたふちをゆったり進んだ。渡しは5月いっぱいまで、日曜・祝日に運航する。 かつては、渡し船しか渡る手段がなかった肱川。しかし明治以降、橋が一つ、二つとできるうちに、渡し船は廃れていった。渡し船を後世に伝えようと、市観光協会が1980年に観光事業化。竜が潜む伝説のあるふちを、約15分間楽しむ遊覧船に生まれ変わった。 4日は船頭歴37年の吉井強さん(68)の操船で、大洲小の新5年生8人が出発。崖上の山荘茶室「不老庵」などの景観を楽しんだ。
↧