土砂災害をテーマにした講演会が25日、愛媛県松山市文京町の愛媛大防災情報研究センターであり、香川大工学部の長谷川修一教授(理学)が、地形や地質に着目した大雨時の危険予測手法を紹介した。 長谷川教授は、2004年の台風災害を挙げ、瀬戸内海側の新居浜市などは総雨量200~300ミリで小規模な崩壊や土石流が多発したのに対し、1000ミリ超の四国山地南側の山中は崩壊箇所は少なかったが、大規模な被害を確認したと説明。「山を見比べ、谷が違うと気付いた。河川水系総延長を流域面積で割って計算する谷密度に着目した」と述べた。 少ない雨量でも崩壊しやすい地質では、頻繁な地形変化で谷密度が高いのに対し、崩れにくい場所は谷密度は低いものの、土砂が長期間たまって崩壊が大規模化しやすいと指摘。
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