愛媛県今治市の来島海峡の航路や航法を検討する第2回来島海峡航路計画検証委員会(委員長・鈴木三郎神戸大名誉教授)が26日、松山市道後町2丁目のひめぎんホールであり、航路の急カーブを緩和する方策を協議した。2013年度中に現行航法の維持か変更か結論を出す予定だったが、14年度に持ち越した。 来島航路は潮流が激しい上、島々を避けるため屈曲し、潮流の向きに応じた「順中逆西」の変則航法が義務付けられている。海上交通の国際ルールである右側航行ではなく、左側航行となる場合もあり、船舶の迷走や事故につながる可能性が指摘されている。 会合では事務局が、急カーブとなっている小島東側などで海底を掘削し、航路法線を緩やかにした右側航行のシミュレーションを提示。委員からは「技術的には安全航行できる」と評価の一方、「単独だけではなく複数の船舶が航行する際のデータも検討が必要」との慎重意見も出た。
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