マダニを媒介して発症するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の知識を深めてもらおうと、愛媛県宇和島保健所は24日、宇和島市天神町の南予地方局で予防研修会を開いた。農林業や医療関係者ら145人が参加、有効な治療法がないため肌の露出を避けるといった対処法を学んだ。 SFTSはウイルスを持つマダニにかまれた時などに感染。発熱や嘔吐(おうと)、下痢などを引き起こす。1月下旬、山口県で国内初の感染死亡例が確認された。6月24日現在、感染報告例24人(うち死亡10人)中、県内は5人(2人)と全国で最も多い。 研修会では、県立衛生環境研究所(松山市)の四宮博人所長が、体内の血小板や白血球が減少し「口の中がいつまでも出血する」などの症状を説明した。
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