四国電力は24日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の地震や津波に備える安全対策工事の実施状況を報道陣に公開した。四電は作業を月末までに終え、原発の新規制基準が施行される7月8日以降に国へ再稼働申請する方針。 四電は新基準を踏まえ6項目の工事を4月に開始。電源確保対策として非常用ディーゼル発電機の燃料となる重油のタンクを3基新設し、電源喪失時でも現行の2倍の7日間耐えられるとした。 原子炉格納容器の冷却が必要となるような過酷事故に備え、海水を冷却水として活用できるよう配管を敷設するなどの対策も実施。原発構内は工事完了に向けた大詰めの段階にあり、四電によると、通常の定期検査時(約2500人)を上回る作業員が工事にあたっているという。
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